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【出雲民話#003】須佐之男命からの試練-2 野火からの脱出
その後、須佐之男命(すさのをのみこと)は葦原色許男命(あしはらしこおのみこと)となった大穴牟遅神(おおなむじのかみ)を野原へ連れ出すと、鏑矢を放ち、それを取ってくるようにと命じたのでした。葦原色許男命が、「矢はどこへ行ったんだろう。」と鏑矢を探しに出かけると、すぐに須佐之男命は野原の草にボウと火をつけたので、葦原色許男命は火に囲まれ窮地に陥ったのでした。
だが、そこへ一匹の鼠が現れ、「内はホラホラ、外はスブスブ。」と穴のありかを教えてくれたので、その中へ避難し野火をやり過ごすことが出来ました。
今回の試練は、鼠の導きで、火の危機も脱しただけでなく、鏑矢も無事に探し出すことが出来たのでした。