出雲むかし話 ブログ

いなばのしろうさぎ 2

皮を剥がれた兎は、赤裸となり体中が痛くて泣いているところを、意地悪な神様が通りかかりました。兎に「塩水で体を洗い、風に吹かれると治る」と、教えたのです。その結果、治るどころか、先ほど以上に痛みがまし、それはそれは可哀そうな状態でした。

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そこへ、大国主の神様が通りかかり苦しんでいる兎をみて「きれいな川の水で体を洗い、がまのほわたを敷いてその上に寝転べば治る。」と教えました。そこで、兎がその通りにすると、体はたちまち元のとおりに戻ったのでした。

兎は深くお辞儀をし、「これからは、嘘をついてはいけないよ。悪いことをすれば必ず自分に返ってくるからね」と、大国主の神は言いい、兎は「はい。約束します」と心から反省しました。

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兎を助けた、大国主の神とは出雲の縁結びの神様で、出雲大社の御本殿に祀られてる神様です。『縁結び』と言っても恋愛だけではなく、様々な『縁』をおつなぎしてくれる日本最大の神様です。