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五柱の神を別天つ神が現れた後、神代七代の神が現れたのですが、その最後の一組が伊耶那岐神とその妻の伊耶那美神でありました。
お二人の神は、先の神々に混沌とした下界に国を作るように命じられ、天沼矛を授けられました。
お二人の神は、天浮橋にお立ちになり天沼矛で潮をかきまぜ、引き上げたところ矛先から滴り落ちた潮水が固まり淤能碁呂島が出来ました。
伊耶那岐神は伊耶那美神は、そこに降り立つと天の御柱をお建てになり、「この天の御柱を回って出会い、夫婦の契りを結ぼう。」とおっしゃったのでした。
そして、初めの儀式では伊耶那美神が先に言葉を発し「なんて素敵な男性なんでしょう。」、次に伊耶那岐神が「なんて美しい乙女だろう。」と話されました。
伊耶那美神は身ごもり、お産みになったのは健全な形をなさないため葦の船で流され、次に淡島をお産みになりましたが子供として認めませんでした。
そこで、お二人の神は高天原の神々にご相談され占ったところ、「女が先に声を掛けるのは良くない。再び島に帰り言い直すがよい。」ということでありました。
そこで、淤能碁呂島に戻り改めて儀式を執り行い、今度は無事に淡道之穂之狭別の島(淡路島)をお生みになりました。
次に、伊予の島(四国)をお産みになりましたが、この島は身体が一つで顔が四つある島でした。
次に、天之忍許呂別のお名前の隠岐の三つ児をお産みになりました。