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出雲大社(御本社/島根県出雲市)は、神代に創祀創建されたとの伝承をもつ我国最古の神社として全国的に知られ、 平安時代では「天下無双の大廈」「日本国中第一の霊神」と称えられています。
大国主大神の御鎮座する出雲大社は、伊勢神宮と並び、我国神社界の二大双璧であり、これは両者独自の格式をもち伝統を伝えたことに由来します。
出雲大社の御祭神「大国主大神」は、神代の昔、この日本の国土を「少彦名神」とともに開拓され、建国に大きな功績をお立てになりました。大神は国づくりの大業を完成させると「天照大御神」にこの国土を国譲りされました。
このご功績により国土の守護神・大地主大神として仰がれています。また、「神事」「幽冥の世界」を司り、ご守護御導き下さる幽冥主宰の大神として、御神徳は広大無辺なるものがあります。 「大国主大神」は古くから今の世に至るまで「だいこくさま」と慕われ、幸せの縁を結ばれる「むすひの大神」と敬仰され福の神、農工商業・漁業・医療医学の神としても篤い信仰をおうけになっております。
「だいこくさま」と親しまれ、古事記、日本書記など多くの文献に見られるように「国土神」「福の神」「縁結びの神」「商売繁昌の神」「医療・医薬の神」「農耕の祖神」「温泉の祖神」「醸造の神」として広く敬愛され、各々の御神徳により多くの名前をお持ちになる神様です。
「因幡の白兎」の神話では大変心優しき神様であり、幾多のご難や試練の後、少彦名神と共に日本国葦原瑞穂国を造り固め(国土経営)、やがて「国譲り」されました。ご神徳により多くの名があり、日本書記に神素戔鳴尊の六世孫。またご自身のお子神様には八重事代主神 建御名方神 阿遅須伎高孫根神など多くの神様がいらっしゃいます。
大国主大神様は、国の肇に先立って天照大御神から「幽顕の神勅」を受けられ、幽冥主宰の神となります。
よって、「神事」「幽冥の世界」「精神世界」を治めることにより、人々の苦しみを救いくださる神様として知られております。
天穂日命は出雲大社の創建とともに大神にお仕えになって以来、天穂日命の神裔である出雲国造(いずもこくそう)がその祭祀を継承し、日々祈りにつとめています。
現在の宮司は出雲国造第84代千家尊祐であり、男統連綿として今日に至っています。
御本殿は天照大御神が諸 に大神のお住まいの御造営を命じられた事に由来し、数限りない祖先より祈り継がれ、昭和27年3月27日には、国宝に指定されました。
その壮大なることは『古事記』『日本書記』が伝えるところですが、平安時代に書かれた『口遊(くちずさみ)』という書物には「雲太、和二、京三」とあり、その高さは日本最大であったと記されています。
平成12年には、八足門前の地下より古代の御本殿の御柱が、出雲国造千家家に伝えられます「金輪御造営差図」そのままに三本束ね柱の姿で顕現し、その圧倒的で巨大な様に誰もが驚嘆させられました。
現在の御本殿は高さ八丈(24m)の平面6間(11m)四方で、延享元年(1744)に御造営されました。
出雲大社教は大国主大神と人とを結ぶ神道宗教であり、悠久の昔から大国主大神をおまつりする出雲大社を基盤として、日本の歴史の展開の間におのずからにして国民の胸奥深く滲透してきた信仰教団です。
この出雲大社・大国主大神に対する国民の信仰を宗教教団として組織化を図ったのは、出雲国造第80代・出雲大社大宮司千家尊福であり、大国主大神の幽顕一如の「むすび」の御霊力、“生死一つながらの慈愛”によって人間は活かされており、そのことに感謝し、その慈愛にふれさせて戴く努力をすることにより、日々の生活が明るいものに結ばれる、と説いています。
教団の道統は国造(出雲大社宮司)千家尊祐によって祈り継がれ、管長として千家隆比古が布教につとめています。
函館教會(はこだてのおしえのにわ)は、出雲大社の大神様の御神徳をひとりでも多くの方に弘布すべく、昭和38年10月20日に島根県出雲市大社町の宗祠(御本社)より講社として設立され講社分霊を奉斎、さらに平成11年9月12日には教會(分社)に昇格し教會分霊を奉斎、当地函館の御神殿に宗祠出雲大社国宝御本殿より大神様の御分霊を勧請(かんじょう)し、御鎮座されている御社(おやしろ)であります。