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【出雲民話#003】須佐之男命からの試練-3 須勢理毘売との逃避行
しかし、須佐之男命(すさのをのみこと)は葦原色許男命(あしはらしこおのみこと)に試練を与え続け、今度は、「頭が痒くてしょうがないから、頭の虱を取るように」と命じました。だが、これは虱ではなくムカデだったのですが、そこでも須勢理毘売(すせりびめ)の助けにより、ムカデを取っているように見せかけ、須佐之男命が眠ったのを見計らい、髪を柱に結び付けたのでした。
須佐之男命が眠ったので、「それっ、逃げるのは今しかない」と葦原色許男命は、須佐之男命の神宝である生太刀、生弓矢と天の詔琴を奪い、須勢理毘売と二人は手を取って根の堅州国(ねのかたすくに)を逃げ出したのでした。しかし、途中で天の詔琴の音を「ポロロン」と立ててしまったので、須佐之男命に気づかれ、後を追われることになってしまいました。