【出雲民話#003】須佐之男命からの試練-1 蛇の室と須勢理毘売の助け
ようやく根の堅州国(ねのかたすくに)へ到着した大穴牟遅神(おおなむじのかみ)は、そこで須勢理毘売(すせりびめ)に会ったとたん、お互いに惹かれあい、その後に須佐之男命(すさのをのみこと)に会うことが出来ました。だが、会った途端、須佐之男命は大穴牟遅神を葦原色許男命(あしはらしこおのみこと)だと言われたのでした。
そして、すぐに葦原色許男命は須佐之男命から、部屋中に蛇がウジャウジャといる室を寝室とするように言われたのでした。だが、須勢理毘売に頒布を渡され、それを使うことで蛇を払いのけることが出来て、蛇の室では事なきを得たのです。
次も、須佐之男命から試練を与えられ、ムカデ、蜂の室にも居住まいすることとなったのですが、この時も須勢理毘売の気転で命拾いをしたのです。