今月のお話「日本の創世と神々」2

五柱の神を別(こと)天(あま)つ神が現れた後、神代七代の神が現れたのですが、その最後の一組が伊耶那(いざな)岐(ぎの)神(かみ)とその妻の伊耶那(いざな)美(みの)神(かみ)でありました。

お二人の神は、先の神々に混沌とした下界に国を作るように命じられ、天沼(あめのぬ)矛(ほこ)を授けられました。

お二人の神は、天(あめの)浮橋(うきはし)にお立ちになり天沼(あめのぬ)矛(ほこ)で潮をかきまぜ、引き上げたところ矛先から滴り落ちた潮水が固まり淤(お)能(の)碁(ご)呂(ろ)島(しま)が出来ました。

伊耶那(いざな)岐(ぎの)神(かみ)は伊耶那(いざな)美(みの)神(かみ)は、そこに降り立つと天の御柱をお建てになり、「この天の御柱を回って出会い、夫婦の契りを結ぼう。」とおっしゃったのでした。

そして、初めの儀式では伊耶那(いざな)美(みの)神(かみ)が先に言葉を発し「なんて素敵な男性なんでしょう。」、次に伊耶那(いざな)岐(ぎの)神(かみ)が「なんて美しい乙女だろう。」と話されました。

伊耶那(いざな)美(みの)神(かみ)は身ごもり、お産みになったのは健全な形をなさないため葦の船で流され、次に淡島をお産みになりましたが子供として認めませんでした。

そこで、お二人の神は高天原の神々にご相談され占ったところ、「女が先に声を掛けるのは良くない。再び島に帰り言い直すがよい。」ということでありました。

そこで、淤(お)能(の)碁(ご)呂(ろ)島(しま)に戻り改めて儀式を執り行い、今度は無事に淡道之穂之狭(あわじのほのさ)別(わけ)の島(しま)（淡路島）をお生みになりました。

次に、伊予の島（四国）をお産みになりましたが、この島は身体が一つで顔が四つある島でした。

次に、天之忍許(あめのしこ)呂(ろ)別(わけ)のお名前の隠岐の三つ児をお産みになりました。