八千矛神(やちほこのかみ)となられた葦原色許男命(あしはらしこおのみこと)は、出雲を平定して国造りをし、葦原の中つ国の主となられました。そこで、須佐之男命(すさのをのみこと)から告げられたお名前を名乗ったのでした。それは、出雲の国つ神である偉大な大国主神(おおくにぬしのかみ)のお名前でした。
大国主神は、須勢理毘売(すせりびめ)を正妻として迎え、八上比売(やがみひめ)も迎えました。
ここまでの大国主神の御名前が、幾つもに変わっていきますが、それは幾多の苦難を乗り越え、御名前が変わるごとに、若かった大穴牟遅神(おおなむじのかみ)は神として大きく成長され、強くてやさしい偉大な大国主神になられたのです。